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活動実績

茨城県立常陸大宮高等学校 eスポーツ部活動見学

文:いばらきeスポーツ産業創造プロジェクト推進協議会 事務局 小野 さおり


 6月4日、県立常陸大宮高等学校を訪問し、eスポーツ部の活動を見学させていただきました。
 校舎奥の教室で、11名の部員が「フォートナイト」「グランツーリスモSPORT」「クラッシュ・ロワイヤル」などのタイトルをプレイしていました。

 常陸大宮高校eスポーツ部は今年のSTAGE:0への出場を予定しており、過去には、昨年12月に茨城新聞社が主催した「AREA310高校eスポーツ選手権(ロケットリーグ)」で見事優勝を果たしています。

 顧問の星野智紀先生は、生徒からの要望を受けてeスポーツ部の設立を学校に提言したものの、当初は周囲から反対されたそうです。加えて、予算ゼロ・機材ゼロという状況の中、少しずつ活動を広げ、平成31年4月に部を創設しました。
 eスポーツの大会に参戦するだけではなかなか部の存在が認められにくいと思い、地域貢献活動として、茨城国体やオリンピック・パラリンピックのカウントダウンボードの作成にも協力し、それぞれ常陸大宮市と道の駅常陸大宮等に寄贈したそうです。
 また、令和2年12月には、セガが開発したプログラミング学習教材「ぷよぷよプログラミング」をいち早く授業に取り入れ、校内のワークショップで制作した作品をセガの現役プロデューサーに講評していただくなど、先進的な取り組みを進めています。
 県でも星野先生の取り組みには注目しており、今年3月の「いばらきeスポーツフォーラム」では、トークライブに登壇して活動内容を紹介していただきました。

 活動を継続していく中で、少しずつ周りから認められるようになり、今では学校全体がeスポーツ部のこれからの活躍や教育現場でのeスポーツの可能性に期待しているようでした。

 現在のeスポーツ部の活動としては、半分をeスポーツ、半分を地域貢献活動に当てているそうです。

 最近の地域貢献活動としては、茨城県河川課の砂防インフラツーリズム事業において、ランチョンマットの作成を行なったそうです。
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 部ではほかにも、茨城大学主催の「茨城の魅力を探求・発信するコンテスト」で、茨城の魅力ある景勝地や建造物を「マインクラフト」で表現した動画を作成し、優秀賞を受賞しました。

 今後の活動について星野先生は、「学校外の上手なプレイヤーと対戦するなど交流の場も増やしていけたら嬉しい。」「介護施設訪問やイベントの開催・出場など、eスポーツを通じた様々な活動を今後も展開していきたい」と話していました。

 常陸大宮高校以外にも、eスポーツに力を入れた県内高校が多くみられています。そんな高校の活動の場や交流の場を設け、茨城県の高校eスポーツを活性化させていくことも、私たち産業創造プロジェクトの大きな課題となっています。

常陸大宮高校eスポーツ部顧問:星野先生Twitter